世界のフレイト・フォワーダーのために通関業務を簡素化する

シドニー(オーストラリア) – 業界をリードする物流実行ソフトウェア、CargoWiseを開発するWiseTech Global (ASX:WTC)は本日、フィンランドの電子通関・貨物輸送ソリューションプロバイダーであるAktiv Data社を買収する契約を結んだことを発表した。

2006年に設立されたAktiv Dataはヤコブスタードに本社を置き、クラウドベースの貨物輸送・通関システム「nTrax」のほか、貨物輸送や保税倉庫、ウェイビルに関する製品を提供している。nTraxはフィンランド税関との直接メッセージ交換により、複数の国内およびトランジット通関手続きをサポートする。Aktiv DataはSteveco社をはじめ、フィンランド国内外のフォワーダーと荷主を顧客に抱えている。

フィンランドはコンテナ港における取扱貨物量が北欧で三番目に多い[1]。機械類や鉱物燃料、紙製品が輸出品目の上位を占め、欧州連合やアメリカ合衆国全域の市場に輸出されている。

WiseTech Globalの最高実行責任者(Chief Execution Officer)、Vlad Bilanovsky氏は次のように語る。「フィンランドで長年にわたり通関とコンプライアンス製品の開発を行ってきたAktiv Data社は、実績のある洗練された電子通関ソリューションを提供している。今回の買収契約で、当社はCargoWiseを使用するお客様に同ソリューションを提供することができるようになり、フィンランドにおけるクロスボーダー貿易のコンプライアンス要件への準拠が容易になる」。

「当社の戦略は、通関手続きとクロスボーダー貿易のコンプライアンスのために単一のグローバル通関システムを提供し、世界のフレイト・フォワーダーによる通関手続きをより効率的かつ安全で、コンプライアンスに準拠したものにすることだ。今回Aktiv Dataが加わることで、当社のグローバル通関システムは世界の製造品においてより幅広い貿易フローをカバーできるようになり、目標の90%にさらに近づくことになる」とBilanovsky氏は述べる。

Aktiv Dataの業務はWiseTech Globalグループ内に統合され、Kaj Svarvar氏の現在のリーダーシップの下で継続される。Aktiv Dataは引き続き通関ソリューションを顧客に直接提供し、CargoWiseのその他のソリューションも順次提供していく。

Aktiv DataのCEO、Kaj Svarvar氏は次のように述べている。「WiseTech Globalの一員となり、同社が提供するグローバル通関システムの一翼を担うことができるのを嬉しく思っている。nTraxをご利用されている当社のお客様は、他国におけるCargoWiseの通関コンプライアンス機能にアクセスできるようになるため、貨物が国境を越えてスムーズに移動し、貨物の遅延、検査料、罰金を回避できるようになるというメリットがある。また、CargoWiseプラットフォームを使用してビジネスを拡大する機会を得ることができる」。

 

 

[1] UNCTAD  - https://unctadstat.unctad.org/datacentre/dataviewer/US.ContPortThroughput