物流業界に市場を主導するソフトウェア・ソリューションを提供するプロバイダー、WiseTech Globalと、世界有数の航空貨物キャリア、カタール航空カーゴ社は、両社のグローバルなオペレーティングシステム間における大規模なデータベースの直接接続を開始した。

業界をリードするWiseTechのプラットフォーム「CargoWise」とカタール航空カーゴの管理システム「CROAMIS」が直接的にデータ接続されることで、重要な運用データの交換が合理化され、フォワーダーと航空会社の双方はリスク、複雑性、およびコストを削減することができる。

カタール航空カーゴの貨物部門チーフオフィサーであるGuillaume Halleux氏は次のようにコメントする。「WiseTechとの契約により、フレイト・フォワーダーと航空会社のオペレーティングシステム間にある複数の中間データ交換ポイントを排除することができる。また、技術的なリスクを取り除いてコストを削減することで、将来の航空貨物業界の成長をサポートする。今回の提携は、カタール航空カーゴとその多くの顧客間において、今後も製品面と技術面でつながっていくための強い基盤を築く、第一歩を踏み出すものだ」。

WiseTech Globalの航空貨物担当Chief Automation Officer(最高自動化責任者)であるScott McCorquodale氏は次のように述べている。「我われのような物流主要企業2社が提携し、このような大規模な直接データ接続が実現したことで、当社の顧客、およびエンドツーエンドの貨物輸送チェーンにおけるその他の関係者にとって、航空貨物プロセスの多くの面が改善される。2020年以来、航空貨物業界は急速かつ計り知れない変化に対応してきており、今後も明らかに将来にわたっての利点がある場合は、両社が協力して、引き続きプロセスの合理化および効率の向上に努めていくことが重要である」。

また、こうしたデータの直接フィードは実質的な付加価値をもたらす。長年蓄積されてきた膨大な量のデータの重複がなくなり、フォワーダーへの負担を取り除くため、業務の複雑性およびコストの低減につながる。IATAの推奨に従って、カタール航空カーゴはCargoWiseを介して、フォワーダーからの単一データソースのエアウェイビルが世界中のカタール航空のグランドハンドリング・ネットワークで即時に利用できることを保証する。そのためフォワーダーは、過去に頻発し、CargoWiseとの接続がなければ発生したであろう、従来の技術的および経済的負担を軽減することができる。