Sean Crook氏とChristopher Makhoul氏が新時代の貨物輸送ビジネス『Neolink』を立ち上げたときの目標は「最新のテクノロジーを活用して、サプライチェーンのプロセスを合理化・最適化する」というシンプルなものだった。

「我われはサプライチェーン、当社のお客さま、そして世界の貨物輸送および物流分野にある最大の問題のいくつかを解決することに尽力したかった。それを実現するためには、当社にぴったり合う提携企業、適切なツールおよびテクノロジーがあることが重要だった」とCrook氏は語っている。

2017年に設立されたNeolink社はオーストラリアを拠点とするフレイト・フォワーダーで、200カ国そして800を超える都市間において、幅広い貨物輸送および通関業務、倉庫業務、そして国内および海外での輸送サービスを提供している。

同社は、ワークフローの自動化、トリガーや例外、そして人工知能等世界的に開発・適用されているあらゆる最新の物流テクノロジーを調査した上、CargoWiseに出会って即決した。

「自動化の可能性と実際に提供される物のギャップに関して業界に存在するすべての機能を調べたところ、CargoWiseには大きな可能性があることがわかった」。

「オーストラリアの輸出入業者に対し、実際に唯一無二のビジネスモデルを提供して、より良いソリューションをお届けできると感じた」とMakhoul氏は説明する。

テクノロジーを重視して優先するNeolink社には、設立当初からCargoWiseを導入したことで大きな利点がもたらされた。

「CargoWiseは多くの世界的な統合や海運会社の統合を提供し、グローバル・サプライチェーン内にある技術スタックの問題の多くを解決できる、と我われが感じた唯一のプラットフォームだった。また、新しいシステムを使用することで、その機能を活用できる唯一無二の利点があるとも感じた」。

「CargoWiseのプラットフォーム機能と当社のビジネスモデルと組み合わせて見たとき、できるだけ速やかに自動化を実現できれば、当社に競合他社との競争で有利になる可能性があると感じた」とCrook氏は言う。

自動化とリアルタイムの可視性により向上した生産性

業務基幹システムとしてCargoWiseを使用することで、Neolink社は出荷プロセスを合理化して生産性の向上を実現し、社員には各顧客に応じたサプライチェーン・ソリューションを提供する時間が生まれた。

「CargoWiseを使用して、さまざまなプロセスの自動化に時間、活力および労力を費やすことで多くの利点がもたらされるのがわかった。CargoWiseで効率性が向上することで、当社の社員はお客さまのためにより時間を費やし、サプライチェーンにより従事する余裕ができる。利点を見たのはその点だった」とCrook氏は述べている。

オペレーション・コーディネーターのEduarda Brognara氏は、CargoWiseのリアルタイムのデータと貨物の可視性により、商品の移動を容易に追跡し、顧客に正確な情報を提供できるため、顧客も彼らのサプライチェーンに関してより良い計画を立てることができると語っている。

「会社に来てCargoWiseを開くと、何が起こっているかがすべてわかり、すべての貨物に関する情報を1箇所で確認できる。例えば顧客から尋ねられた場合、彼らの貨物がどこにあるのかを正確に追跡でき、顧客が望む可視性と透明性を提供できる」。

オンデマンドのカスタマーサービス

競合他社の多くは、COVID-19によるロックダウン中に在宅勤務への移行に苦労していたが、Neolink社はテクノロジー優先の取り組みにより、通常通りビジネスを継続することができ、その結果、成長が加速した。

「非常に厳しい状況で何が起こるのかわからなかったが、今まで当社に貨物輸送を依頼したことのなかった見込み客から、当社がまだ営業しているかどうかを尋ねる電話を多々受けるようになった」。

「当社社員全員がノートパソコンと携帯電話を持ち、クラウドベースのソフトウェアを使用しているため、全員が自宅からシステムにログオンすることができた。当社は機敏かつ活力に満ちており、ロックダウン中にも拘らず、通常通り業務を遂行していた。それは、当社が設立当初から新しいシステムを使用して、実際にテクノロジーを活用してきたことによるものだ」とMakhoul氏は説明する。

Crook氏は、すぐに利用できる適切なツールとテクノロジーと、問い合わせ窓口を一本化することにより、先を見越した迅速なオンデマンドのカスタマーサービスを提供することができ、新規の顧客獲得への扉が開かれた、と付け加えている。

「当社は設立当初からテクノロジーに対応していたため、社員にノートパソコンや携帯電話を支給しなくてはならないという問題に対処する時間がなくて済んだ。その結果として、当社が4、5年売り込もうとしていたお客さまの方から当社に連絡があった。そして、そうしたお客さまには当社のサービスを迅速かつスムーズにお使いいただくことができた」。
 

テクノロジー投資の力を拡張

Neolink社にとって、テクノロジーへの継続的な投資は重要な優先事項であり、これにはCargoWiseの最新の開発機能を常に取り入れていくことが含まれる。

CargoWiseの生産性加速および可視化エンジンである「PAVE」を導入して以来、同社はワークフローを明確に把握し、改善または自動化できるエリアを特定できるようになったため、スタッフの効率と生産性が向上した。

「会社設立時、我われはテクノロジーを使用して改善できる方法を切望していた。CargoWiseのPAVEについての最新情報と、それがこの業界にどのような革命をもたらすかを知り、是非とも同システムを導入しようと思った」とMakhoul氏は述べる。

「CargoWiseにより、当社は業務の停滞や生産性の低下を招いている部分をより迅速かつ簡単に特定できるようになる。PAVEを使用せずにこれを行う方法は実際になかったため、そうしたプロセスを導入することができたのは本当に素晴らしいことだ」とCrook氏は付け加える。

同氏はNeolink社の次なる目標について、国内におけるビジネスの成長に焦点を置き、引き続き強力なチームを構築しながら、新しい市場に進出していくことだと語っている。

「当社はオーストラリアのサプライチェーンに引き続き注力しており、現時点で可能な限り最高のグローバル・サプライチェーンを提供すべく、オーストラリアの輸出入業者と協力していく所存だ」。

「CargoWiseがなければ、これほど迅速にビジネスを拡大することはできなかったであろう。そこで長期的には、当社がオーストラリアで行っていることと同様なことを海外や他の市場でも実現できる可能性もある」。

「当社は今年、Smart50(オーストラリアで急成長している中小企業上位50社ランキング)で10位に入った。また、オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー紙(Australian Financial Review)の急成長スタートアップ企業リストに掲載された唯一のフレイト・フォワーダーでもあった。したがって当社の目標は今後も成長し続けることだ。そして引き続き当社に入社してくれる優秀な人材を獲得し、営業チームを強化してNeolinkの話題を市場で効果的に拡散し続けることだ」とMakhoul氏は締めくくった。